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長物(ながもの)

家作りに使う木材は ほとんどが定尺材といって、長さ3m、4mに切って売られています。4.1mの木を買おうと思っても 普通の材木屋さんには 売っていません。

4m以上の長い材料を 「長物(ながもの)」と呼んで 必要な場合は特別に注文することになります。間違っても 長物を切って使うことをしてはいけません。

ミノワ杉は丸太を6mで玉切って すべて長物として製材したのです。構造材は6mで使い勝手がいいんですが 側板の6m材はどう使っていいのか、ずっと頭の片隅にあったのです。

stockyard in our factory

 6m側板を定尺材として 切って使うのは もったいないので どこかに6mのまま使うところはないか? と思案したところ良い場所がありました。

 外壁です。外壁の一番長いところが 6mでギリギリ1枚で足りるので(継ぎ手無しで)ここに使うことにしよう。

The long woods. Not easy to use it as the outer wall.

 耳付板の白太部分を落として ほぼ赤身だけの 長さ6m巾150~250の外壁材ができました。節もほとんど出なかったので ほんとに貴重な外壁となりました。長い外壁を張るのは 手間がかかるんですね。足場と建物の間に入れるだけでひと苦労あります。

 まぁ これに気付いてくれる人はほとんどいないと思いますが


# by monokoubou | 2021-09-01 09:06 | 建築のこと

本日8月15日長谷川さんが 巣立って行きました。11年いたので 少し寂しい気持ちがありますね。

長谷川さんは U研究室という設計事務所に5年務めたのち うちにやってきました。丸山欣也先生が年末の餅つきに連れてきて 「ここで使ってやてくれないか」と。

U研究室の吉阪隆正の本が出版されたとき。長谷川さんがU研にいたときは吉阪先生はすでに他界されていました。

入ってきた当時は M12のボルトに4分のナットを無理やりねじ込むような 不器用な男でしたが、月日がたち 少しづつ仕事を覚え 重要物件を任せられるまでに成長しました。仕事に食らいついていく粘り強い姿勢はほんとうに頭が下がるし、学びたいと思います。

 お施主さんや下職さんにも好かれる 愛されキャラだから 今後も大丈夫かな。

建築家 樋口裕康さんの展示会では背景に焼杉を提案し採用されました。とにかく焼杉が好きなんだね。

# by monokoubou | 2021-08-15 18:48 | 建築のこと


We renovated a old house and change to accommodation

築80年の古民家を リノベーションしました。担当は椎野さんと小川さんです。

 古民家は一般的に田の字プランが多く各部屋が廊下を介さずに隣り合っていて、このままでは宿泊施設としてはちょっと使いにくいのです。隣の部屋を通てトイレに行くとか、 食堂に行く、となってしまうので うまい間仕切りやローカが必要になってきます。 

open room and wooden partition

 うまくいったかな? 左が間仕切りローカで 右が客室となります。間仕切り建具を開け放すと大きな一部屋になり 間仕切りを閉じると個室になります。

 水廻りは 清潔感のある 最新の設備です。古民家の宿と言っても この辺りは外せません。

Guests cook by themselves

富津市にある ㈱丘の鐘撞社さんが運営する予定です。ぜひ活用してください


# by monokoubou | 2021-07-19 15:24 | 建築のこと

ちょっと前になりますが 南房総市和田町白渚ポイントの前にある S&Sサーフショップが完成しました。

 店長のゆうさんとは 結構前から(2018年終わりころ?)打ち合わせを重ねて ゆっくりペースで デザインを考えてきました。

 白渚は海沿いに堤防があって 以前のショップからは 微妙に波が見えにくかったのです。なので1階の床を地面より80㎝上げることは設計の初めの方で決めていました。そうすることで海が一望できるようになります。

 また 風が強い海沿いなので 建物の高さはできるだけ低く保ちたいので裏の道側は 低くしています。床の高さが5種類あるちょっと変わった建物になっています。

the house has the five level floors

 目の前がサーフポイントなので 工事中、昼休みと夕方に海へ。「こんな場所に住めたらなあ」と思いながら 仕事をしていました。

the beautiful ocean view from the house(the shirasuka point)

 S&Sは これからちょっとした飲食もやる予定なので期待してくださいね。

Local news paper

# by monokoubou | 2021-06-28 19:00 | 建築のこと

おととしの台風で 壊れた布良崎神社の修理がようやく終わりました。

倒れかかった神社を起こして 突っ張り棒を入れて。なんだかんだと一年以上かかってしまいました。

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the shrine tilted by the typhoon

このような本瓦葺きの神社は頭が重いので 一般的には 「地震には弱いけど 台風などの強風には強い」と言われています。

でも よく倒れずにもちこたえてくれたなぁ と感心してしまいます。耐震要素がほとんどないので 木組みと落とし込み板で 耐えたのです。もう一つ、床下には こんなに太い木が使われていてこれも倒壊を免れた一つの要因じゃないかと思います。

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The thick woods under the floor of the shrine

 今回の修理を簡単に説明すると 傾いた拝殿内部に 木造で頑丈なフレームを作り、これと拝殿の柱や梁に金物で緊結することによって 耐震性能を上げています。

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Making the frame inside the shrine

 今まであった格天井や床板はそのまま再利用したいので 古い材料を丁寧に取外します。 そして修理が終わったら 再び元のように取り付けるのです。天井は新しい柱などが加えられたので 新材と旧材の取り合いが難しい部分がたくさんありましたが 大工鈴木さんがきれいに納めてくれました。

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先日 宮司さんから 「思ったより早い復興ができて 良かった。」とのこと。あの台風から1年半ですから 決して早くはないと思うのですが、ちょっとホッとしています。

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画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: PXL_20210619_022648019-1024x768.jpg




# by monokoubou | 2021-06-22 13:37